ふぇんじゃぱべーす
こいつは俺の昔を知っている。
16才のときにバイトのお金をためて買ったのだ。〈当時としては高かった〉
はっきりいって全然弾いてなかった、
俺が喧嘩をして怒っっていたり、友達と笑ったり、
辛いことがあって泣いたり、もう辞ようと思ったり、わけわかんなくなったり、
いろんなことがうまくいかなくて、悔しくて一人で地面を眺めていたときも
こいつは何も言わずにただその様子を見ていた。
その後オークションで売ったり、
バラバラに分解したりしたんだけれども、
なぜか、
修理することになったりなんだりで
結局手元に戻ってきた。
これで俺の息子とかがこのベースを気に入って使ったら素敵な話だ。
今は調整して、使える状態にしてある。